ハゲゆく人々のこころを描く力作。

堂々とカツラをかぶるハゲ。

コンプレックスで自信を失ったハゲ。

カツラをぬぎさったハゲ。

ハゲを誇りに思うハゲ。

今回レビューは、テレビディレクターの藤田慎一著

『ぼくらは みんな ハゲている』です。

2005年10月発刊  太田出版発行

価格1480円

著者は本の中で「どうして神様はハゲなんて創ったのだろうか」と書いている。

私もそれは思う。

なぜ、頭の毛が抜けるのか?

そして、それが多くの人に笑われ、からかわれるのか、と。

「不条理」という言葉を、この本を読んでいて思う。

この本のなかでは、ハゲと戦う人、そしてそれらに群がるような金が目当てのハゲ産業。

そうなのだ。

ハゲはコンプレックスの最大のものなので、なんとしてもハゲからの脱出を試みる人のなかには、金にこだわらず、なんでもすがってしまう人もいるのだ。

ネットの世界でもそうだ。

「あなたのハゲを救いたい!!」といいつつ、そのノウハウを3万円で売ろうとするのだ。

育毛だけでなく、植毛、カツラなど多くの産業が関わってくる。

この本で一番私が印象深かったのは、いわゆる「育毛サロン」などは、うかつに行くと、大変なことになる、ということだ。

もちろん、髪の毛のプロなので、参考となる部分は得られるかもしれないが、この本を読む限りでは、十分な注意が必要だ。

前もって、この本を読むなりして、予備知識がないと、金銭面、身体面、髪の毛の面、で失うものがあるかもしれない。

しかし、このサイトを見てくださっている方は、ほとんどが、育毛ノウハウを仕入れて、自分の髪の毛をグングン増やそうとしている人だと思う。

で、この本のなかで、育毛に関するエッセンスのみを抽出します。

ただし、この本にでてくるいくつかの頭髪関連業者の発言であり、私の考えとは関りなく掲載します。

○遺伝性の脱毛症にも、ミノキシジル、内服薬フィナステリドは効く

○ハゲは物理的な治療とともに、精神的なケアがあって始めて完治する。

○市販の育毛剤もよいものは多いが、毛穴にちまった脂をとりのぞいておかねば、育毛剤が効かない。

○肩のマッサージは育毛の助けになる

○頭に育毛剤を塗り、低周波と高周波を当てる

○薬の効果で生えた髪が、薬をやめても抜けないということはない。